《ノイン・シュナイデ》サザメ・I・カタギリ
   ――アヤカシを受け継ぐもの

種族:
ジェネティック
強化:
なし
クラス:
エクセプト
スタイル:
サムライ
チーム:星煌旅団
ランク:B
能力値:P1 T8 S6
貢献値:AUG+8 EE+6
年齢:17歳 性別:女
誕生日:8月16日
身長:160cm 体型:細身
髪色:藍黒茶 瞳色:藍鉄 肌色:色白
一人称:基本的に俺、時々私
二人称:お前さん、あんた、相手の名前
口調:〜だ、これが
装備:
妖刀「空狐」
短刀「金狐/銀狐」
光学銃剣「黒狐/白狐」
軽装型特殊繊維服(ジャケット&ズボンタイプ)
アーレント結晶の組み込まれた籠手
小型情報端末「ルナール」
高機動型二輪戦闘車両「ヴォルペ」
鍛冶道具一式
スキル:
狐火
妖狐覚醒
影炎
炎刃
炎撃波
葬刃





特殊スキル:
ビーストボディ









   
「倒せる時に敵を倒す、それが俺のやり方だ!」
  「あんたが助けを求めるなら、私はそれに答えるまで」
    「好きな様に生き、好きな様に死ぬ。誰のためでもなく、自分の意志で。
     それが私の生き方さ」
      「その程度の攻撃なら弾けるんだよ、これが!」
        「…だれが男みたいだって?」
性格・経歴・設定
<外見> 耳のように見えるくせ毛のあるセミロング、そこそこ整った顔立ちが特徴。
胸は大きくない(平均より小さい)が、
本人曰く「胸がでかいと戦闘の際に邪魔になる」と気にしてない模様。
が、男に間違えられると静かに怒る。なんだかんだで女の子。
基本的な服装はジャケット系+ズボン系とこれまた男みたいな格好、
本人曰く動きやすいからとのこと。
昔からこのようなファッションスタイルなので女の子っぽい服に憧れてたりするが、
似合わないだろうと諦めてる。

なお、放浪してた時はフード付きの服を着て、独特のくせ毛を隠していた。

<性格/趣味など> ガサツでぶっきらぼうなため誤解を招きやすい、が、そこそこ義理堅い性格。
放浪時の経験から、誰とでも分け隔てなく接する…が、弱者を虐げるものには容赦がない。
趣味は機械いじり(武器含む)で、暇な時は自分の武器のメンテしてたり、
ヴォルペを整備したりしている。
そのため、依頼を受けながらジャンクを拾ってたりする。
好物は旧極東地域の料理、和食。宇宙では比較的珍しいものである

<出自> ヒューマンとジェネティックのクォーター、
カタギリは父親の、イズナは母親の姓名である。
実家は鍛冶屋であり、サザメ自身も仕事の手伝いをしていたので、
鍛冶師として武器を作ったりすることができる。
クォーターとはいえ、ジェネティックなので生まれつき耳がよく、
傷の治りが常人と比較して早い。

<経歴>
A.U.G.旧極東地域J国出身、 ヒューマンの父親と、ジェネティックの母親の間に生まれる。
10歳の時に車両操縦技術を学ぶ為、AUGの車両・戦闘特殊車両訓練校に入学。
紆余曲折を経て卒業する。
その後、AUGを出奔。
生身での高い戦闘技術と、相棒の高機動型武装二輪車両「ヴォルペ」を生かした
機動戦闘を活かし、舞い込む依頼をこなしながら放浪していた。

そんなサザメに転機が訪れたのは、2年程前のこと。
シップの故障により、とある小さなコロニーに不時着したサザメは、
コロニーの素朴ながら気のいい住民達に助けられ、シップの修理を受ける。
だが、サザメがコロニーを去ろうとした日、突然「嫌な予感」がサザメを襲う。
救援信号を打ち、住民達を避難させようとした矢先、
現れたのは大量の「フローターズ」の一群だった。
コロニー内部は多くの人々が生活しており、建物も密集、道も狭い。
遮蔽物の多い戦場において、サザメは得意とする、ヴォルペの機動性能を活用した
戦闘の実力を発揮できず、奮戦するも、数に勝る敵により
圧倒的不利な状況に追い込まれる。

――けれど。

「……ここで、退けるか。受けた恩を忘れる、この私じゃないんだよ、これが!」

何より、自分の後ろには、自分を助けてくれた人達が――
自分に助けを求める人々が、いる。
決死の覚悟で人々を守ることを決めたサザメの身の内で、何かが弾けた。

閉じた瞳を開いたサザメの瞳は、藍鉄色から金に輝く狐色に変わり。
耳のようにも見える、逆立った藍墨茶の髪の毛先が、白く染まる。
青白い焔を纏い、恐ろしいほどの「冷静さ」を纏った、サザメ――
いや、サザメだった「何か」が、そこに居た。

その「何か」は、僅かに手を動かす。
微動だにせず、唯片手を軽く振るっただけだ。
それと同時に生まれた蒼い業火が、フローターズの群れを焼き払う。
恐ろしさと同時に、美しささえ感じさせるその焔の中を、「それ」は悠然と進み。
業火に耐え残っていた、大型のフローターズに、
一分の隙もない動きで、狐火を変化させた、炎の刃を振り下ろす。
無造作にさえ見えるその一撃は、フローターズを寸分違わず両断し、霧消させた。

こうして、一瞬のうちにフローターズを撃退した「サザメ」。
だが、住人たちが感謝を述べようとする中、彼女は何の表情も表さず、
そのままヴォルペと共に、コロニーを去ろうとする。

そこに、救援信号を受けたひとつのチームが現れた。
チームの名は《星煌旅団》。
フローターズによる攻撃は既に解決したと知り、幾人かが踵を返す中。
《星煌旅団》のリーダー、アルビレオは、そこにいる一人の少女……
「サザメ」の違和感に気付く。
「……あの子、何か変だ。……まるで……」
傍らのアスクレピオスに、そう告げる。
その先は言わずとも、アスクレピオスには判った。
……まるで、いつかの自分のようだ、と。
引き止めるアスクレピオスを横に、アルビレオはゆっくりと、彼女に歩み寄る。

「……。」
無言のまま、「サザメ」は「空狐」を構える。
それは、その場を退け、という意思表示だった。
だが、眼前の青年は退こうとはしない。
一歩、進み出る。それでも、青年は動かない。
「君は、誰?……助けがいるなら、俺達が助ける。必ずだ」
僅かに。
狼狽えたように、狐色の瞳が揺れる。
が、次の瞬間。
「……邪魔を、するな」
短い言葉と共に、「サザメ」――「妖狐」は、
「空狐」を、眼前の青年、アルビレオに向かい、振るっていた。
咄嗟に星煌剣『連星』を発動させ、その攻撃を刃で受けるアルビレオ。
しかし、その隙に、妖狐は片手で「金狐」を構え、アルビレオの脇腹に斬撃をかける。
紙一重でそれを交わしたアルビレオが態勢を整える間もなく、
妖狐は素早く「空狐」を振るい、アルビレオに鋭い攻撃を仕掛ける。
その攻撃を再び回避し、妖狐に近づこうとするアルビレオ。
僅かに避けきれなかった刃先が、アルビレオの頬をかすり、傷をつける。
それを意にも止めぬまま、アルビレオは妖狐に近づく。
そして、刀を構えたその手を取り、言った。
「君は、君だ。だれでもない、君だ。……だから。負けちゃダメだ!」
「私は……俺は。俺は…」
その瞳がゆっくりと、金色の光を失い、藍鉄色に戻り。
白く変色していた髪が、藍墨茶に戻る。
そして、妖狐――サザメは、力を使い果たしたようにその場に崩れ落ちる。
意識を失おうとする、その寸前。
その耳には、自らを心配するアルビレオと、その仲間たちの声が届いていた。

数日後。
サザメは、見慣れぬ医療施設で目を覚ます。
それは、《星煌旅団》マザーシップ・キュグナスの医務室のベッド。
保護された《星煌旅団》において治療を受けていた彼女は、
治療してくれていた女性、アスクレピオスから、自分を呼び戻してくれた青年――
アルビレオについての話を聞く。
アスクレピオスは話す。
曰く、彼も外見上はヒューマンと同様に見えるが、隔世遺伝したジェネティックであること。
曰く、とんでもないお人好しであること。
曰く、助けを求める人がいれば、放っておけないこと。
そして、かつてそのジェネティックの血が暴走し、制御できなくなった経験があること……

「ま、こういうこと話すのは、
お前さんがうちのチームに入ってくれたらうれしーなー、というお姉さんの打算が混じってる」
お前さん腕も立ちそうだし、いいやつだからな。
あの人達を、守ろうとしたんだろ?
そう、苦笑交じりに話すアスクレピオスの顔を、
サザメはわずかながら、驚いたような表情で見上げる。
そして、自分と本気で戦い、止めてくれたアルビレオの顔を思い出す。
……その境遇と信念に、自分と似たものを感じたサザメ。

サザメは、まだ激しい疲労の残る身体を引きずり、アルビレオの元に向かう。
そして、自らの決意を告げる。

「受けた恩を返す。それまでは、お前を助けてやる」

と。

こうして、正式にブレイカーとなり、《星煌旅団》の一員となったサザメ。
現在ではその機動力と戦闘力を活かし、《星煌旅団》の切り込み隊長として活躍している。
しかし常にその前線に立つ戦い方故か、負傷も多く、
アスクレピオスの「特製飯」の被害(?)に最も遭っているのは、彼女であるとか、なんとか。

装備概説
・ブレードホルダー   :
│ 腰の左右に装備するマウンター、左側は2段、右側は1段になっている。
├妖刀「空狐」    :
│ イズナ家に代々伝わる黒鋼製の妖刀。
│ なんらかの力により刃こぼれしなく、傷がつくこともない。
│ 旅立つ際に両親から渡された。左ブレードホルダー2段目に装備
└短刀「金狐/銀孤」  :
  サザメが自分で鍛造した短刀。放浪してた時から使ってる。
  金狐は右ブレードホルダーに、銀孤は左ブレードホルダー1段目に装備。

・ジャケットホルスター :
│ ジャケットの上に羽織ってるショルダーホルスター。
│ 行動を阻害しない作りになっている。
└光波射出機「黒狐/白狐」:
  既成品のレーザーブレード系統とハンドガン系統をベースにサザメが制作したもの。
  スタンモードへの切り替えが可能であり、非殺傷任務にも対応している。
  星煌旅団に所属してから作成したものであり、
  発振器をスライドさせることでブレード/ダガーモードと
  ブラスター/ガンモードを切り替え可能。
  ジャケットホルスターに装備する。
  「黒狐」はレーザーダガーがベース、ダガーモードは細くて短い光刃を形成、
  ガンモードは細い線状の光波を射出する。光波の色は蘇芳色。
  「白狐」はレーザーブレードがベースで、ブレードモードは長い光刃を形成、
  ブラスターモードは大型の弧形光波を射出する。光波の色は月白。
  ベースはレーザーブレード系のため射程は短いが、
  サザメにとっては貴重な飛び道具である。

・籠手:
  左腕に装備している母親から渡された籠手。
  卒業祝いに渡された物のため、普通ならサイズが合わなくなるのだが、
  今に至るまで常にぴったりのサイズで、なぜか外せない。
  かなりの硬度を誇るが、非常に軽い。
  サザメは過去に籠手を外そうとして、いろいろ試したが
  手持ちの道具では傷ひとつつかなかった。
  アーレント結晶を利用した防御装置であり、作動時には装甲がスライド、
  光力によるシールドを展開する。   

・高機動型二輪戦闘車両「ヴォルペ」:
  潜入施設から脱出する際に強奪した、大型のバインダーユニットが特徴の二輪戦闘車両。
  基本色は黒、各部に赤く発光するセンサー、
  全体的に鋭角的であり、ステルス性に配慮されたデザインがされている。
  ヴォルペという名前は搭載されてるサポートOSの擬似人格が由来、デザインはメカ狐娘。
  左右のバインダーユニットにはアーレント・ジェネレーター、
  速射型レールガン/レーザーブレード発振器ユニットと複数のスラスター、
  各種収納スペースが搭載されている。
  操縦席は戦闘機と同等の密閉式、
  操縦桿はHOTAS(Hands On Throttle and Stick)と呼ばれる仕様であり、
  兵装選択・使用、オートパイロットモードへの変更などが
  操縦桿、スロットルレバーだけで行える。
  このような作りになっているのは、本車両がホバーバイクだからであり、
  一般的な二輪車のタイヤに該当する部分はランディングギアとなっている。

スキル概説
▼狐火(サザメ専用 射程:遠距離・範囲)
妖狐由来の青白い炎を操る力。
通常時はそれほど熱くはないが、覚醒時の狐火は周囲を灼熱地獄にするほど強烈。
通常時の使い道は明かりや暖房程度。

▼妖狐覚醒(サザメ専用 射程:遠距離・範囲)
隔世遺伝した妖狐の力が発現する現象。
覚醒時は耳のようなくせ毛が逆立ち全身の細胞が活性化、青白い炎をまとい、
毛先が白磁色に、瞳が狐色に変化する。
この状態のサザメは異様なほど冷静な性格になる。

▼影炎(サザメ専用 射程:遠距離・単体)
刀、もしくは手のひらを地面に当て、離れたところに狐火の火柱を発生させる。

▼炎刃(サザメ専用 射程:近距離・単体)
刀身に狐火をまとわせ、斬撃。対象を溶断する。
「空狐」装備時専用。

▼炎撃波(サザメ専用 射程:中距離・単体)
狐火を纏った刀身を振りぬき、炎の衝撃波を発生させる。
「空狐」装備時専用。

【リレーションシップ】
 →《バイナリィ・スター》アルビレオ・フェニックス
 →《オフィウクス》アスクレピオス
PL:カロン
イラスト: