《ジュエルボックスVII》グラナート
   ――強き我を持ち、我の儘に舞う紅の子獅子

グラナート

種族:
アンドレイター
強化:
サイバネ化
クラス:アダプト スタイル:
ブラスター
チーム:宝石箱
ランク:A
能力値:P10 T2 S3
貢献値:AUG+3 EE+10
年齢:20歳(外見) 性別:男
誕生日:1月1日
身長:166cm 体型:細身だが
筋肉は
引き締まっている
髪色:柘榴色 瞳色:朱色 肌色:黄色
一人称:俺
二人称:〜さん、あんた、〜の野郎
口調:
〜っスね、〜っス、〜なんスか?
(一部には、〜なんか、〜なんだぞ、〜なんか?)
装備:
光輝破衝鉄槌『ヒカリ=ノ=トーフ』
強化繊維製ターバン
特殊繊維製全身タイツ(黒)
強化繊維製スカーフ
内蔵アーレント・スフィア
宝石箱のエンブレム

スキル:
高速移動
豆腐殺法『どっかん』
豆腐殺法『ばっこん』
豆腐殺法『ざくぐさ』
スフィア出力解放



特殊スキル:
なし






   
「…ハンマー? 眼が節穴なんスか? これは豆腐っスよ」
 「壊したから、勝った? 馬鹿じゃねえの。心が折れるまで、負けねえスよ」
  「我儘? 褒め言葉っスね。俺は我の儘に生きる。我が紡いだ道が人生だろーよ」
   「ベルンは全くポンコツだよなぁ。それに比べて俺は…あ、銃向けるな、テュー」
    「豆腐をバカにした奴は潰す。これが俺クオリティ」
性格・経歴・設定
《宝石箱(ジュエルボックス)》の7番こと、《ジュエルボックスVll(ズィ―ベン)》。
エウロパ国の「軍事用アンドロイド開発計画 ≪レインボウ・プロジェクト≫」によって、
A.A.030に誕生した、
高純度アーレント結晶炉『スフィア』を内蔵する、試作型アンドロイドの末っ子。
プロジェクトでは、型式番号『EEA−Type01〜07』を持つ7機が製造され、
その型式番号『EEA−Type07』が彼である。

エウロパ初のアンドロイドとして、祝福されて生まれた彼らであったが、
内部にアーレント結晶とコアメタルと言う、相反する物質を内蔵している影響から、
ロールアウトした途端に『アラギ』が発生し、過剰とも言える自意識を獲得した結果、
自由奔放で自我の強い彼は、エウロパに義理を尽くす事もなく、宇宙へと旅立って行った。

外見は小柄だが、胸部に内蔵されたアーレント・スフィアが持つ出力の影響から、
地球のアンドロイド・ガイノイドとは、比べ物にならない程の能力、特に優れたパワーを有する。
性格は極めて単純であり、何事に置いても深く考えずに、我の儘に行動する。
また、一つの目的に憑りつかれると、その前に目的としていた事を忘れる欠点もある。
他人の言葉に耳を貸す事は、相当強制されるか、自らが興味を持った時以外は限りは殆どない。
自らの実力に自信を持っているが故に、戦闘に関してはプライドも高い。
負けたとしても、自らの心が折れるまでは本当の負けではないと言う信念を持っている。
ちなみに、コアメタルのバグで、彼は「バカ」などの罵詈雑言を受け付けないと言う、
非常に都合のいい脳味噌をしている。

エウロパの脱出した後は、主にフローターズを相手とする、
一匹狼ブレイカーをしていたが、
A.A.042、ブレイカーの溜り場である1つのコロニーにて、
強力なアンドレイターと噂されていた、≪宝石箱≫のベルンシュタインを見かけ、
戦いを挑むものの、軽くあしらわれてしまう。
自分をあしらえるような相手とは初めて出会ったため、
悔しさの後に、いつかこいつを倒してやると言う気持ちが湧きあがり、
無名だった彼は、自らの髪の色からグラナートを名乗り、
新メンバーである『ジュエルボックスVll(ズィーベン)』になると言い出す。
受け入れられた彼は、≪宝石箱≫の中で活動しながら、
事ある毎にベルンシュタインの首を狙って襲い掛かるが、
毎回、軽くあしらわれたり、他のメンバーに迎撃されるために、
「武器が悪いのか?」と思い始める。

A.A.048、昼寝中に雑談に来た、気の置けない友人でもある翡翠が、
「ねえ、豆腐って知ってる? エウロパの山本豆腐工場が凄い製品を作ってるんだって」
と言ったのを聞いたグラナートは、大いに興味を持ち、
「豆腐? それは武器なんか?」と聞き返す。
苦笑した翡翠が「食べ物だけど…」と言い、「食べ物…って武器なんか?」と彼が聞いた後、
投げやりになった彼と「…見てくれば?」「おう」とのやり取りをし、
エウロパへかっ飛んでいく。

エウロパにおいて、1年間過ごす間に何だかんだあり(後に追記)、
山本豆腐工場から試作兵器である『ヒカリ=ノ=トーフ』を任されたグラナートは、
すっかり豆腐の魅力に取り付かれ、拠点である『エーデル・シュタイン』に帰った後に
「どうだ、これがお前の言っていた豆腐だぞ」と翡翠に自慢。
それを見て、すっかり呆れた翡翠が「…ハンマーだよね?」と言った事に腹が立ち、
「眼が節穴だよなぁ。新世代の豆腐なんだよ!」と言い返し、豆腐に頬ずりし始める。
「…そう言えば、ベルンが拠点に戻ってるけど…戦うんじゃないの?」と聞く翡翠に、
「え? なんで俺がベルンの野郎と戦わなきゃならねーんだ?」と、
この1年間、豆腐の事だけ考えていたグラナートは、完全に本来の目的を忘れて答える。
翡翠は「うん…まぁいいや」と苦笑し、グラナートが「変な奴だなぁ!」と言った後、
「君の方がずっと変だと思うけどなぁ」と言う翡翠の声は聞かずに、
グラナートは『ヒカリ=ノ=トーフ』による戦闘術を磨く事に専念する様になった。
その後は、単純に≪宝石箱≫でのブレイカー生活を楽しんでいる。

A.A.085において、豆腐殺法を極めた彼は、≪宝石箱≫で随一のアタッカーとして、
ベルンシュタインにも一目置かれる様になり、翡翠たちメンバーからも頼りにされている。
喧嘩友達であるテュルキースからは、バカを連呼されているが、
特にアサルト・アタッカーの関係として、戦場で一緒になる事が多い彼女からも、
「戦闘能力だけは買いますの」と、背中を任せるに値する存在であると思われている。
グラナート自身も、以前はプライドの高い一匹狼であったが故に、
コンビネーションの「こ」の字も知らなかったが、
≪宝石箱≫に入って長い現在は、本能的にコンビネーションとは何かを覚えていた。

装備概説
▼光輝破衝鉄槌『ヒカリ=ノ=トーフ』
エウロパの古参企業「山本豆腐工業」の兵器部門が製作した特殊武装。
鉄をベースにした特殊合金製ハンマーの内部に、
アーレント結晶が埋め込まれている。
表面は白く塗られており、爪楊枝を刺した豆腐に思える柔らかそうな外見ながら、
非常に高い硬度と密度を有し、単純な質量による打撃も強力だが、
ハンマー表面にアーレント・フィールドを発生させ、
熱量で相手を溶解させる事も可能。
エネルギー操作を行う事で、広範囲への光刃放出も出来る、一種の超兵器。
とある偶然の連続からグラナートの手に委ねられ、使用されている。
なお、山本豆腐工業は、この武器はハンマーではなく「豆腐」と言い張っている。

▼強化繊維製ターバン
グラナートが頭部に巻いている、くすんだ白色のターバン。
結び方がおかしく、ところどころから、柘榴色の地毛がはみ出ている。

▼特殊繊維製全身タイツ(黒)
グラナートの全身を包んでいるタイツ。
薄いが、非常に高い防御力と伸縮力を有しており、並の攻撃では破れない。
内蔵アーレント・スフィアの影響を受けて、
表面には常時、対光学兵器用のコーティングが成されている。

▼強化繊維製スカーフ
流石に全身タイツでは恥ずかしいのか、グラナートが腰に巻いているスカーフ。

▼内蔵アーレント・スフィア
エウロパ国によってグラナートが製造されていた過程において、
身体の中心部に埋め込まれた、球状に研磨された高純度のアーレント結晶体。
グラナートの無尽蔵なパワーを生み出すエネルギー源であると同時に、
心臓部でもあり、破壊される事は機能停止を意味する。

▼宝石箱のエンブレム
《宝石箱》メンバーが所有するエンブレム。
グラナートはターバンに縫い付けている。

スキル概説
▼高速移動(射程:至近距離・単体 対象:自分)
類稀なる運動能力で、目にも止まらぬスピードで移動し、相手をかく乱する。
グラナートは巨大な鉄槌を持っているが、そのディスアドバンテージを、
内蔵アーレント・スフィアが生み出す余剰動力を脚部へと回す事で補っており、
バネのある脚部による、縦横無尽な高速移動を可能としている。
一定時間、回避判定に修正を加える。

▼豆腐殺法『どっかん』(グラナート専用 射程:近距離・範囲)
ジャンプし、降下時の重力を利用して『ヒカリ=ノ=トーフ』を地面に叩き付ける。
周囲に巨大な衝撃波を発生させ、範囲内にいる相手を硬直させた上で、
破壊した地面に鉄鎚が衝突した際に潜り込ませていた、アーレント・フィールドを反応させ、
グラナートが存在している場所以外を爆発させる、敵味方の区別がない無差別攻撃。
その性質から、硬い地面が存在しない場所では使用出来ない。

▼豆腐殺法『ばっこん』(グラナート専用 射程:近距離・単体)
両腕部に内蔵アーレント・フィールドが発生させる余剰出力を集中させ、
対象に向けて手加減なしに思いっ切り『ヒカリ=ノ=トーフ』を横に振り抜く。
たったそれだけの技だが、最大出力を得たグラナートの異常とも言える腕力により、
大抵の相手を粉砕する威力を有している。

▼豆腐殺法『ざくぐさ』(グラナート専用 射程:中〜遠距離・範囲)
内蔵アーレント・スフィアが発生させる『基本出力』を『ヒカリ=ノ=トーフ』へと回し、
柘榴色に発光し、表面に槍状の突起物が出現した鉄鎚を縦に振り抜く事で、
振り抜いた方向に、無数の槍状の突起物を、ミサイルの様に放つ技。
突起物は、アーレント結晶に込められたグラナートの意志によって追尾機能を有しており、
遠距離に存在する複数の相手を切り刻む。
威力は抜群だが、余剰出力ではなく身体を動かすための『基本出力』を使用するため、
使用後は一定時間のチャージングを必要とし、無防備な状態となる。
スキル使用後の1ターン、被ダメージにプラス修正、回避判定にマイナス修正を加える。

▼スフィア出力解放(グラナート専用 射程:至近距離・単体 対象:自分)
内蔵アーレント・スフィアの出力リミッターを解放し、一時的に身体機能を向上させる。
個体が有する最大の能力を発揮できるが、大半の出力を使用してしまうために、
活動時間に制限があり、再びリミッターが掛かった際には大幅に性能がダウンする。
スキル使用時、数ターン、全ての能力が大幅にプラスされ、
最初の攻撃のダメージが1・5倍となり、命中判定・回避判定にプラス修正を加える。
スキル使用後、そのミッション中、全ての能力が大幅にマイナスされ、
被ダメージにプラス修正、命中判定・回避判定にマイナス修正を加える。
このスキルは1ミッションに1回まで使用できる。

【リレーションシップ】
 →《ジュエルボックスI》ベルンシュタイン
 →《ジュエルボックスII》翡翠
 →《ジュエルボックスIII》テュルキース
 →《ジュエルボックスIV》モーントシュタイン
 →《ジュエルボックスV》アメテュスト
PL:オッツダルファ
イラスト:オッツダルファ