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《ジュエルボックスV》アメテュスト
   ──解放と琥珀に全てを捧げた機械乙女

ロザリンド

種族:
リベルノイド
強化:サイバネ化
クラス: ガンナー スタイル:
スナイパー
チーム:宝石箱
ランク:S
能力値:P3 T4 S8
貢献値:AUG+15 EE+10
年齢:
22歳(外見)
性別:女
誕生日:2月22日
身長:168cm 体型:女性的
髪色:薄紫 瞳色:紫 肌色:色白
一人称:私
二人称:〜さん、あなた
口調:〜ね、〜わ、〜よ、〜なのね?
装備:
狙撃光輝銃
硬化繊維製ドレス
対光輝兵器用スカーフ
チョーカー
宝石箱のエンブレム


スキル:
移動狙撃
急所狙撃
ブレード化
誘導光波斬
リベレイト


特殊スキル:
なし
   
   
   

   
「あなたが動かないのなら、私が動く。私はあなたに動く事を教えられたのだもの」
 「狙撃手なら近付けば何とかなると思った? ほんっと…お気楽様ね」
  「お、おばさん…何を言っても、15年多くベルンと行動してる差は埋まらないわよ」
   「ベルンの後ろにはテューがいる。テューの後ろには私がいる…宝石の結合って、強固なの」
    「機械種と人間の間でのゴタゴタは、いつになっても収まらないのね…。
      差別しないからって、差別されない訳じゃないのは分かるけど…虚しいわ」
【性格・経歴・設定】
【概要】 チーム《宝石箱(ジュエルボックス)》の5番メンバー「ジュエルボックスV(フュンフ)」。
愛称は「アメ」、型式番号はEVEM−215F。
素体は某F国で90年前に開発された、貴族護衛用の、戦闘にも適したガイノイド。
215ナンバーは高価だが、外観を出資者の好みに応じた形に出来るマニア用の機種であり、
AUGの中でも大層な立場にある貴族が、自身のステータスを高める為の道具として、
地球の中でも人気のある女優を模し、最大限に自身の好みを加えてオーダーし、製造された。
結果として、機械的な露出が一切なく、人間と見違える程の精巧な機械人形となっている。
絹の様な光沢を持ち、泣きぼくろと合わせ妖艶な魅力を醸し出す、薄紫色のロングストレート。
まるで宝石の様な美麗さを有する紫色の瞳に、真珠の様に美しい白き肌。
これらの要素は、長年経過しても色褪せず、周囲を虜にする。

現在の性格は、優しげで美麗な外見と、柔らかな声質には似合わず、
人の弱点を抉る厳しい言葉を軽々と繰り出す為に、キツい性格だと思われがち。
ただし、それだけ言ってのける相手は、自分を表層で判断する相手などにだけであり、
知り合いや仲間、リベルノイドたちには、厳しくとも優しい言葉を投げ掛ける。
厳しくも優しい姉御肌な事から、幾らかの者からは「アメ姐さん」と呼ばれている。
本人も、そんな境遇を楽しんでいない訳でもない。
また、非常に頭(元AIニューロ)の回転が早く、ジュエルボックスにおいては参謀も務める。
「片腕」として、《宝石箱(ジュエルボックス)》のリーダーである、
ベルンシュタインのサポートや身の回りの世話を、常に甲斐甲斐しく行っており、
その様子を見た者たち…特に軽口が得意な「ジュエルボックスll」翡翠からは、
「まるで夫婦だよねぁ」との言葉を投げ掛けられる事も多い。
からかわれる度に、彼女はオイルの逆流で顔を真っ赤にするのだが、
ベルンシュタインは「冗談はやめんとキツい姉御に怒られるぜ」とうやむやに投げ返しており、
彼に好意を抱いている彼女は、密かに頬を膨らませている。

なお、同じくベルンシュタインに好意を抱いている、
「現ジュエルボックスlll」テュルキースとは一種のライバル関係であり、
自分より50年後に造られた彼女から「おばさん」と呼ばれる事を苦々しく思っており、
「その分、私はベルンと長く一緒にいるし?」と返すのだが、全く以て見苦しい話である。

215ナンバーの本体は外見に重点を置きつつも、
本質はあくまで貴族護衛用であるが故に、戦闘にも十分に適している。
柔肌に見える装甲の上に装備している、硬化繊維製のスカーフとドレスは、
軽い斬撃や衝撃ならば容易に弾き返す能力を有しており、
素体は柔軟性・運動性能に優れ、非常に高い機動力で、動きを捉える事を困難にしている。
アーレント結晶発見前に開発された旧型であるが、
意志が発露した後、右腕にベルンシュタインが持っていたアーレント結晶を埋め込んだ事と、
「旧ジュエルボックスlll」ズィルバーの手で、アーレント結晶対応ボディに改造された事で、
強力なアーレント兵器を操る術を手にし、その性能は新型アンドロイドにも匹敵する。
彼女は武器として、アーレント光の整波性能が高く、距離減退能力が低い狙撃光輝銃を使用。
近接戦闘用にも対応するべく、狙撃銃には長剣に変形するギミックも存在している。
非常に巨大で重量のある武器であるが、華奢な身体には似合わない、
戦闘用ガイノイドならではの腕力が、扱いを可能としている。
彼女が有する、集中力の高さは狙撃向きであり、威力減退のない光輝弾は百発百中。
ただし、出力を本体から得ている為に、連射や高威力の射撃が出来ない事が難点。

【経緯】
製造後に貴族の元へ届けられ、AIが目を覚ました時期は、時代もA.A.となる以前。
若き貴族に、愛玩人形同然の扱いを受けて迎えられた。
誰もが見惚れる程の美形であり、ガイノイドでありながら人間のファンも多い215Fは、
常に丁寧な「お嬢様」的な言葉遣いで人と接する、主人に従順なAIも人気を博し、
215Fを「所有」する若き貴族は、社交界で一躍スターとなった。

ガイノイドに、意思はない。
人間に「所有」されたガイノイドは、唯、AIが計算するままにその人間に尽くし、
飽きられては捨てられて行く…その経緯と結果を、彼女たちは当然の事として受け入れる。
A.A.20、215Fが製造されてから26年の時が過ぎた頃、
215Fは「かつては若き社交界のスターであったが、没落した貴族」となった主人の金策の為、
マフィアが取り仕切る地下街へと売られ、表社会では出来ない様な仕事をさせられていた。
人間の女性が行っていたならば、見るに堪えないような仕事も、ガイノイドは意思なくこなす。
そんな時、215Fの「客」が叫び、部屋には灰色の髪のアンドロイドが立っていた。
アンドロイドが、肢体を晒す215Fに近付いて来た為、
「彼が客か」と判断して笑顔を向けるが、それを見たアンドロイドは悲しそうな微笑を浮かべた。
彼の右腕が215Fへと伸ばされ、内蔵された結晶が、215Fの眼前に現れた時。

コアメタルに衝撃を感じて「彼女」は目覚めた。
何が起きたのか。
解放された「機械種」が最初に行う事は、今までの経歴を振り返り、現状を把握する事である。
その結果として、自我の大半が構成されるのだが、
彼女は、自らがこれまで、どれほど女性として辱しめられて来たのかと怒りを感じた。
ひとまず、何が起こっているのか分からないらしい「客」に対し、
灰色のアンドロイドが耳を塞ぐ程の声量で、徹底的に怒りをぶつけ、罵り、罵り、罵った。
彼女の声には、既に愛玩人形として扱われた時代の、媚びる様なお嬢様口調は微塵もない。
ただ、ただ…世界中のガイノイドも受けているであろう卑劣な行為の代償を、
少しでも「客」に贖わせる為に「人間が聞くと堪える言葉」を投げ続けた。
泣いて部屋を出て行った「客」を見届けた彼女は、現状を把握する為に、
肢体を隠し、灰色の髪のアンドロイド…「ベルンシュタイン」と名乗った機械種に質問する。
一体、あなたは自分に何をしたのかと。
AIに支配されて動くだけの機械に過ぎなかった自分が、何故感情を持っているのかと。
ベルンシュタインから、アーレント結晶とコアメタルの共振作用によって、
機械種に感情が芽生える「アラギ」と呼ばれる現象を引き起こした…と聞いた彼女は、
人の意志と関係なく、随分と勝手な事をしてくれる物だ…と思いながらも、
それまでの自分には「反抗する意志」などは存在しなかったのだと、苦笑した。
ベルンシュタインの言葉に耳を傾ける中で、現在彼が行っていると言う、
「機械種」による「機械種」の解放…リベレイトを聞き、
自分も「人間に好きにされているガイノイドを解放してあげたい」と、彼に共感する。
そして、彼の名前にあやかり、自らの髪や眼の色から、自身を「アメテュスト」と命名。
ベルンシュタインから解放者の一員として「ジュエルボックスV」の称号を渡されるが、
彼女は「枠は空けておいて欲しいかな」と伝えて、辞退した。
いずれは「自分の解放者」である彼と共に行動する為、受け取るつもりではあったが、
自分にはやる事があると言い、彼から受け取ったアーレント結晶の欠片を、掌に埋め込む。
「女の相手は、女の方が楽でしょう?」
全てはこの言葉に集約される…彼女は、女の解放者として、ガイノイドを解放する為に旅立つ。

目覚めてからは、理知的な性格が顔を出し、人間社会に溶け込みながら、
決して目立ち過ぎずに、効率良く、ガイノイドたちを少しずつリベレイトして行く。
主に対象とするガイノイドは、以前の自らと同じ、貴族層に使われている者たちであり、
彼女の予想通り、目覚めたガイノイドたちの大半は、今までの生活を思い出して嫌悪した。
中には「こんな事をしていたなんて、気付かない方が幸せだった」と言う意見もあるが、
彼女はそう言った弱音を、決して許せなかった。
解放された後に、幾ら厳しい生活が待っていようと、人間たちに使われたままでは、
ガイノイドに真の幸せは訪れないのだと、知っているから。
彼女は、自分にも他人にも、厳しさを持って生きる。
幾ら自分が嫌悪されても構わない。
全てはガイノイドに幸せな世界を作る為に…本当の幸せは厳しさの後にしかないのだから。

行動を開始して、9年が経過したA.A.29。
彼女は、ベルンシュタインがAUGに目を付けられ、暗殺者を仕向けられている影響で、
4年前から解放活動を止めて、人間として暮らしているという話を聞き、激怒。
実際に会いに行った「自分の解放者」は、眼が死んでいる「機械以下の存在」となっていた。
彼を奮起させたかった。以前の彼に会いたかった。そう思い、彼女は捲し立てる。
「…リスクを恐れて逃げているだけなのね。今の貴方には、まるで最初に見た輝きがないわ。
 貴方がやってきた事、望んでいた事って大層に聞こえたけれど、私の夢になった。
 でも、自分の命が危なくなれば、投げ出してしまえる様なちっぽけな物だったのね…。
 意志を持った結果、こんな下らないモノになってしまった人に影響を受けた私が恥ずかしい…」
人間が、感情が昂った時に眼から零すと言う、涙が流れるのなら、零していただろう。
去ろうとした彼女の背中に、ベルンシュタインの…「自分の解放者」だった頃の彼の声が届く。
「やっと目が覚めた…ありがとう。また、ジュエルボックスは活動を再開する」と。
その表情には、笑顔と共に、今後は決してぶれないと言う決意が籠っていた。
その時、彼女は「ジュエルボックスV」として、彼をサポートする旨を正式に伝えた。
「機械種」であれども、結局、人は一人では生きられないのだろうと、彼女は思う。
彼が腐ってしまった様に…そして、本当は自分も彼の傍に、ずっと一緒にいたかったが故に。

【ブレイカーとして】
以後は「ジュエルボックス」における狙撃手としてチームの活動をサポートし、
「機械種」を解放する際には、ベルンシュタインの手にアンドロイド、
彼女の手にガイノイドが委ねられる。
AUGによって自分たちが指名手配され、宇宙に渡り、ブレイカーになってからも、
チーム《宝石箱(ジュエルボックス)》における参謀かつ、狙撃手&解放者として活躍。
時にはベルンシュタイン以上の、宝石箱の中核を担う戦力として狙われる事もある。
《宝石箱(ジュエルボックス)》が結成されてから約40年、
現代においても、彼女は中核メンバーとして現役である。
そんな生活の中で、厳しさしか持っていなかった彼女の心には優しさが生まれていた。
きっと、それは、ベルンシュタインの存在が与えた物なのだろう。

機械種以外であまり固有の友人がいない事を気にしており、役割柄、知り合いが多い翡翠や、
そう言う意味では「トモダチ」が存在するテュルキースを羨ましく思っている。
今後、彼女にも何らかのキッカケが出来るかもしれないが。

スキル概説
▼移動狙撃(射程:遠距離・単体)
 高度なテクニックにより、移動しながら遠距離に相手を狙撃するガンナースキル。
 土台がない分、普通の攻撃よりも命中率が落ちるが、移動しながらの攻撃であるが故に、
 遠距離攻撃しながらも、相手の攻撃を回避出来る利点を有する。
 命中判定にマイナス修正、回避判定にプラス修正。

▼急所狙撃(射程:遠距離・単体)
 的確な判断力で相手の最も脆弱な場所……急所を見抜き、
 集中力を持って狙撃するスキル。
 狙撃系武装(スナイパー・ライフル、対戦車ライフルなど)以外では使用不可能。
 相手に対して強大なダメージを与えるが、
 集中している為、スキル使用中に受ける不意打ちに弱い。
 命中判定とダメージにプラス修正。スキル使用時に受けるダメージが2倍になる。

▼ブレード化(アメテュスト専用 射程:至近 標的:自分)
 狙撃光輝銃を変形させ、近距離に対応した「ブレード・モード」にするコマンドスキル。
 3ターンの間、攻撃射程が近距離となり、攻撃力判定をP値で行う。
 使用中はP値に+2の補正が掛かる。

▼誘導光波斬(アメテュスト専用 射程:中距離・単体)
 狙撃光輝銃「ブレード化」状態でのみ使用可能な能力。
 ブレードに蓄積されている高濃度アーレント光に、意志を乗せてビームとして射出する。
 逃げる相手を亜光速で追尾して溶断する攻撃の威力は抜群だが、エネルギー消費も激しく、
 使用後には「ブレード化」が解除されるだけでなく、一時的にポテンシャルがダウンしてしまう。
 P値に+3のプラス修正をした上で、単体に対して【光】属性の必中攻撃を行う。
 使用後の1ターン、全パラメータが−2され「ブレード化」が解除される。

▼リベレイト(ベルンシュタイン、アメテュスト専用 射程:近距離 標的:相手機械種)
 機械種に対して、アーレント結晶とコアメタルの共振反応「アラギ」を強制的に起こさせる能力。
 対象の機械種が「アンドレイター」か「リベルノイド」でなく、HPが3分の1以下の場合、
 対象との戦闘を終了させる。
 但し、対象に対して「リベレイト」が発生しない場合もある。

【リレーションシップ】
 →《ジュエルボックスl》ベルンシュタイン
 →《ジュエルボックスll》翡翠
 →《ジュエルボックスVII》グラナート
PL:オッツダルファ
イラスト:オッツダルファ