■データ：ウィジェとジュアスに関するレポート


S級ウィジェ・ジュピター

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・高出力型Ｓ級ＷＧ ウィジェ・ジュピター
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　型式番号：ＥＷＧＭ−００３Ｊ
　基本全高：６７２５mm（アンテナを含む）
　基本重量：６３４９kg
　全備重量：８６５３kg
　走行速度：３９０km/h
　飛行速度：９７０km/h
　駆動時間：約３６０分
　エンジン：アリュクトス製・超純度アーレント＝ハイ「アグノス」
　基本出力：２１６万馬力
　内蔵装備：キリムラ重工製・ＫＭＧＡ−４７Ｇ・全方位拡散型光輝弾（設計提供）
　　　　　　　アリュクトス製・ＷＧＷＯ−０９Ｂ・両掌ジェムライト・ブリンガー
　　　　　　　アリュクトス製・ＷＧＷＯ−０５Ｓ・両掌ジェムライト・カノン
　標準装備：アリュクトス製・ＷＧＧＯ−１３Ｘ・独立駆動式 バインダー・シールド
　　　　　　　アリュクトス製・ＷＧＷＯ−１１Ｍ・４連マルチプル・ランチャー
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・ウィジェ（Will Gem arms）。意志を有する結晶機動戦機。
・エウロパ国の「移民惑星」である「ヴァージニア」に置いて６０年もの間、実験が行われ、
　自国防衛用の名目で、Ａ.Ａ.００５５に開発が完了した、全長５ｍほどの新型機動兵器。
　木星の衛星国家としての威信を掛けた兵器である為「ジュピター」の名を有する。
　自国の有する技術を総動員した結果、超兵器と言える物に仕上がっている。
　胸部に搭載されたコア・アーレントには、国家予算に匹敵する相場で取引されている、
　ＳＳ級純度の結晶を使用している他、装甲材質の一部にもアーレント結晶を用いており、
　専任搭乗者となる「結晶が選んだ人物＝ＳＳ級コンダクター」が、
　各部のアーレント結晶と共振現象を起こす事により、アーレント結晶が莫大な出力を放出。
　全身に隈なく張り巡らされたＥＮチューブ（アーレント・ナーブ）に伝導させる事で、
　機体全体に出力が行き渡り、既存兵器と別格の性能を発揮させる事に成功している。
　操縦も、コンダクターが「やりたい事を念じるだけ」でアーレント結晶が感知し、
　自動的に機動する為「搭乗者に技量が求められない」事も、既存の兵器と一線を画する。

・また、機体に使用されている「アーレント結晶融合式装甲」は、
　コンダクターの意志により、硬度・柔軟性を自在に変化させる事が可能な新式装甲である。
　実体弾や爆発攻撃、斬撃・打撃に対して、特に強い耐性を有するだけでなく、
　更には、コア・アーレントが、余剰出力で装甲表面に造り出しているコーティングにより、
　光輝（ビーム）兵器への、無敵とも言える防御力も有している。
　全長５ｍ強でありながらも、２１９万馬力と言う、超絶的な出力を持ちながら、
　鉄壁の防御力と、マッハに近い速度で飛行する本機は、まさに「怪物的な兵器」である。
　（なお、機体中央のコックピット内には、耐Ｇジェルが充満しており、
　　超高速機動、それによる戦闘を行っても、パイロットには殆ど負担はない）

・主な武装は、各部のアーレント結晶から放つ「ジェムライト・ファランクス」、
　両掌に装着された結晶から放出される、光輝斬撃兵装「ジェムライト・ブリンガー」と
　光輝射撃兵装「ジェムライト・カノン」であり、この２種類は選択して使用可能。
　火力は内蔵火器で足りている為、手持ち火器は存在しないが、
　選択式の予備武装として、右肩に「４連マルチプル・ランチャー」を装着可能。
　これは、弾頭に硬質化させたアーレント粒子を用いた、貫通能力に優れた新兵器である。
　また、コーティングでは防ぎ切れない、戦艦級アーレント・カノンの直撃などによる、
　致命傷を防ぐ為に左肩に装備された「アーレント・バインダー・シールド」は、
　ＡＩにより自立駆動し、自動的に致命的な高出力砲や本体への攻撃を防ぐ。
　それだけではなく、表面が超出力のジェムライト・フィールドで覆われている事から、
　バインダー自体に攻撃能力も備わっており、第２の「ジュピター」として外敵を排除する。

・各部にアーレント粒子を使用した採算度外視の高出力スラスターを有し、空間戦闘も可能。
　外部ユニットを装着する事により、スペック以上の速度での空間戦闘も可能となる。

・その戦闘力とスペックは圧倒的であり、
　ウィジェ開発以前に、エウロパ国の主力とされていた大型パワードスーツ、
　「ジュアス（Jupiterian Ability Strengthen suit）」とは比較にならない所か、
　ウィジェ・ジュピター１機で、フローターズや、ＡＵＧの艦隊と渡り合える程である。

・後に国家が「エウロパ新帝国」となり、ＡＵＧやブレイカーとの戦闘を開始した際には、
　ＡＵＧや一部の人間からは「宝石の怪物」として恐れられている。

・ウィジェ・ジュピターの戦闘力は上記の通り、
　ジュアスやＡＵＧの戦艦、空間戦闘用アンドロイドと比べても格段に高く、
　評論家からは「ウィジェを以ってすれば、ＡＵＧとの早期決着も容易なのではないか？」
　「この機体が量産された暁には、腐敗したＡＵＧなど塵芥に等しい」と言われているのだが、
　戦争が始まって５年が経過しても、その様な状況になっていない点には、
　幾つかの理由が存在する。
・まず、ウィジェ・ジュピターの製造には、
　大量のＳＳ級純度のアーレント結晶が必要であり、自国には殆ど存在しないこれらを
　「ヴァージニア」や周辺惑星から手に入れる作業に時間が掛かり、
　その作業工程を終えた結果、機体の製造に入るだけでも国家予算を圧迫する為に、
　どう急いだとしても、せいぜい「５年に１・２機」の製造が限度なのである。

・次いで、専任搭乗者＝コンダクターとなる人間も、
　ＳＳ級アーレント結晶と意思疎通可能であり、ＳＳ級結晶の持つ能力を存分に引き出せる、
　ある種の「天才」でなければならない為、選別＆育成にも苦労する点が挙げられる。
　機体が存在していても、操れる人間がなかなか現れない為、宝の持ち腐れになるのだ。

・更に、コンダクター・機体の両方が揃って、実戦投入された暁には、
　それこそ一騎当千の活躍が可能なのだが、
　結晶と共振現象を起こしながらの長時間の戦闘は、コンダクターに多大な負担を掛け、
　徐々に神経が結晶体に侵食されていくという、恐ろしいデメリットが存在する。
　完全に侵食されたコンダクターは、ジュピターに取り込まれて自我を失い、
　ジュピターの戦闘能力を有した上で人類と敵対する、フローターズの様な存在となる為、
　木星開発陣だけではなく、ギルドやＡＵＧからも危険視されている。

・故に、そんな存在がまともに扱われる事はなく、別個の汎用型の製造を決定させる。
　それが現状で最も普及しているＡ級ＷＧ「ウィジェ・イオ」である。
　Ｓ級ウィジェ「ジュピター」は、実質的には核の様な「切り札」と呼べる存在に過ぎず、
　実際の戦闘で使われる事は、国家の存亡を掛けた事態でもない限りは殆ど無い。
　現在でも、エウロパ軍隊戦力の大多数を占めているのは、
　一般兵士が搭乗する「ジュアス」と、負担が少ないＡ級ＷＧ「ウィジェ・イオ」となる。
　量産を前提として、ジュピターを参考に開発された「イオ」は、高い戦闘力を持つが、
　８人のブレイカーが束になれば、撃破されるレベルの性能でもあり、
　ジュアスはそれ以下の性能であるが故に、ＡＵＧとは膠着状態が続いているのである。

・一体、ジュピターは何の為に開発されたのだろうかと嘲笑する人間もいる。
　しかし、いつしかエウロパ新帝国の技術力が向上し、ジュピターのデメリットを抹消し、
　豊富なコンダクターを得て、ジュピターを量産可能な時期が訪れたとすれば、
　その時、まさにＡＵＧやブレイカーは塵芥と化し、地球はエウロパの物となるであろう。

・なお、試作型として開発された最初のウィジェ…コードネーム【ジュピター・ブライト】。
　（ジュピターは当機の強化量産型である）
　この機体は、実験中にコンダクターへの侵食が進んだ結果、エウロパにて暴走しており、
　現在は何故か、地球の一区域の防衛をしているという情報が入っているのだが、
　ジュピターが製造された今となってはどうでもいい事として、エウロパは黙認している。

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A級ウィジェ・イオ

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・汎用型Ａ級ＷＧ ウィジェ・イオ
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　型式番号：ＥＷＧＭ−０１７Ｅ
　基本全高：５３７８mm
　基本重量：７６５７kg
　全備重量：武装による
　走行速度：２００km/h（非武装時）
　飛行速度：３８０km/h（非武装時）
　駆動時間：約６０分（非武装時）
　エンジン：キリムラ重工製・８０純度アーレント＝ハイ「魂」
　基本出力：１５万４０００馬力
　内蔵装備：キリムラ重工製・ＫＭＧＡ−５５Ｂ・左掌内蔵光輝砲
　　　　　　キリムラ重工製・ＫＭＧＡ−４７Ｇ・全方位拡散型光輝弾
　必須装備：キリムラ重工製・ＫＭＧＳ−１２Ｘ・アーレント・シールド
　携行武器：キリムラ重工製・ＫＭＧＢ−６７Ｓ・光輝盾剣（カターナ）
　　　　　　　キリムラ重工製・ＫＭＧＢ−４５Ｓ・光輝斬馬刀（ザンバトー）
　　　　　　　キリムラ重工製・ＫＭＧＡ−６２Ｍ・40mm光輝速射砲
　　　　　　　キリムラ重工製・ＫＭＧＡ−７１Ｘ・110mm光輝狙撃砲
　　　　　　　山本豆腐工場製・光輝打撃破衝壊鎚・ヒカリ＝ノ＝トーフ
　　　　　　　etc...
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・Ｓ級ウィジェ「ウィジェ・ジュピター」の量産が難しいと分かったエウロパ国は、
　２８年程前、日本からの移民企業である「キリムラ重工」へ、ウィジェ開発を依頼した。
　ジュピターの設計を風習しながらも、低コストと性能の両立した機体を目的とした、
　要は「ダウングレード版・ジュピター」の製造…それを了承した上で開発されたのが、
　本機であり、２３年前に試作型、２０年前に量産型が完成した、軍事用量産ＷＧである。

・木星の衛星である「イオ」から名前を取った本機は、
　コア・アーレントとして使用する、結晶の純度を汎用的な「Ａ級」へ下げつつ、
　機体の構造もジュピターから大幅に簡略化する事で、コストダウンを実現。
　（１機のジュピターより１００機のイオ…とまで、開発サイドで呼ばれるレベルである）
　更には、純度を下げた事で、結晶の意識体（純度により意識の鮮明度が変わる）による、
　選り好みも少なくなり、然程アーレント適正に長けていない人間でも、
　コンダクターになれる点も強みとなった。
　ジュピターと違い、コンダクターへの侵食が小さく（使い方で上昇。皆無な訳ではない）、
　無難に使えるのも利点であるが、ジュピターは「意志操縦」が可能な点に対し、
　イオを操縦する際には、コンダクターの技量が物を言う為、訓練が必要である難点も持つ。

・機体の出力を決定する結晶純度が低い事から、その性能はジュピターに大きく劣るが、
　（１００機のイオより１機のジュピター…とまで、開発サイドで呼ばれるレベルである）
　一般戦力を相手にする分には、超兵器と言っても過言ではない性能を有している。
　骨格もジュピターに準拠しているため、同じ動作が可能な点も特徴だが、
　ジュピターの特性であった「アーレント結晶融合式装甲」は、製造に掛かるコストから、
　重要な関節部など一部分にしか使用されておらず、その装甲強度も大きく劣る。
　その分、ジュピターの場合は「アーレント結晶融合式装甲」に防御を頼っていた為、
　軽視されていた各部の装甲密度を、大幅に増加させる事で対応している。
　結果的に、装甲の影響で運動性は落ち、外見はジュピターより随分野暮ったくなったが、
　ジュピターよりも兵器らしく、無骨な外見や色彩を好むパイロットも多い。

・内蔵武装は、左腕部に内蔵された光学兵器「ジェムライト・マグナム」のみだが、
　光学兵器に対する防御力強化の為「アーレント・シールド」の装着が義務付けられている。
　ジュピターに装備される「アーレント・バインダー・シールド」の小型劣化版だが、
　十分な対光学防御力を有しており、光輝戦車砲の直撃にも耐えられる。
　右腕には、ジュピターと違って内蔵武器を装備しておらず、
　コンダクターの好みに応じて、キリムラ重工が開発した多数の携行武器を装備出来る。
　一番人気の武装は、盾と一体化した光輝刀である「ジェムライト・カターナ」。
　また、キリムラ重工と、山本豆腐工場・軍事産業部が共同開発した、
　アーレント・フィールドを使用して破壊力を高めた、ハイテク鉄塊…否、豆腐。
　光輝打撃破衝壊鎚「ヒカリ＝ノ＝トーフ」にも、一部に熱烈なファンがいる。
　後々、木星最大の企業「アリュクトス」の試作型ウィジェ運用者がこの兵器を見て、
　「ほう。ボルテック・ハンマーと言った所か…」と感嘆の溜息を漏らしたのだが、
　使用していたイオ搭乗者から「これは豆腐だ」と叫ばれて驚いた、と供述している。

・ジュピターの製造効率が５年に１・２機である事に比べて、
　量産を前提に設計されたイオは製造が容易な為、１年に１０機程が開発されている。
　ジュピター（＆コメット）とイオの生産ラインは、アリュクトス社とキリムラ重工に
　完全に割り振られている為、互いのラインを邪魔する事もなく、
　エウロパ国では来たるべきＡＵＧへの宣戦布告に向けて、毎年ウィジェが増産されている。

・イオの搭乗者たちが訓練や実戦を重ねる間に、
　ウィジェ乗りのエキスパート…「エースコンダクター」や、彼らに準じて性能・外見を
　カスタム化された「カスタマイズ・イオ」も多数出現しており、
　流石にジュピター並の性能こそ有しない物の、彼らの操る「イオ」は対人戦では一騎当千、
　ＡＵＧやブレイカーにとっても強敵となるであろう。

・また、イオは「兵器」としての用途がジュピターより強く、戦争以外の任務…
　ミッションでも使用される事が多い為に、イオのコンダクターにはオペレーターが付く。
　オペレーターは、大体、４人のコンダクターを１人で担当する、面倒臭い仕事であるが、
　好き好んでその役職に就く物好きも多い。

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A+級ウィジェ・コメット

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・可変試作型Ａ＋級ＷＧ ウィジェ・コメット
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　型式番号：ＥＷＧＭ−００８ＣＴ
　基本全長：６８４６mm（ブースターを含む）
　基本重量：９５３５kg
　走行速度：２４０km/h（非武装時）
　飛行速度：７５０km/h（非武装・変形時）
　駆動時間：約１００分（非武装時）
　飛行時間：約２５分（非武装時）
　エンジン：アリュクトス製・高純度アーレント＝ハイ「イェネオス」
　基本出力：３８万馬力
　内蔵装備：アリュクトス製・ＷＧＷＯ−１９ＴＢ・ジェムライト・ガン×４
　内蔵装備：アリュクトス製・ＷＧＷＯ−２６ＳＴＢ・スピン＝ストライカー
　標準装備：アリュクトス製・ＷＧＧＯ−２０ＴＸ・ジェムライト・バスターカノン
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・Ａ．Ａ．７０。
　本機は、世間にてキリヤマ重工が開発した劣化版ジュピター「イオ」が人気を博しており、
　自社のジュピターの生産が一向に進まず、ウィジェ開発の先駆者である自社から
　世間の注目が離れている事に業を煮やしたアリュクトス社の社長が、
　新型量産機の開発をエウロパ国に掛け合った上で、設計され始めたアリュクトスの新型。
　イオへの対抗馬とするべく、イオを凌駕する並大抵ではない性能を持たせつつ、
　ジュピターよりも圧倒的なコストダウンを図り、なおかつ魅力的な機種…。
　そこで目を付けられたのが「可変機構」であった。

・コストダウンの名目がある以上、ジュピター並の高純度なアーレント結晶は使用出来ず、
　通常性能では、正直な所、イオを凌駕する事は難しかったが、
　可変機構による飛行形態の採用によって、スピードだけならばジュピター並にも出来る。
　そうして、スピードを売りにした新型ウィジェ…
　衛星を圧倒的に上回る速度の象徴たる「彗星」の名を関したコメットの開発が開始された。
　なお、どうこう理屈を付けた所で、本機の開発目的は、結局「イオを蹴落す事」である。

・Ａ．Ａ．８２、コメットの試作型４機が完成。
　可変機構の採用は内部構造の複雑化・装甲の薄さを招き、思った程のコストダウンは
　不可能であり、量産型としてはイオに敵うべくもなかったが、基本性能は圧倒していた。
　試作テストを終えて売り込もうという頃、木星付近に、大型のフローターズ軍団が襲来。
　これはイオを妬ましく思っている、アリュクトス社にとっては幸運な出来事であった。
　木星の危機なのだから、これをコメットが撃破したならば、エウロパ国もコメットを見て、
　イオよりもコメットが有用だと考え、更なる開発資金を提供してくれるはずだ、と。
　戦場へ試作型を出す様にと「社長命令」が下され、試作機の中で唯一出撃可能だった、
　リーリヤ・スマトロェーチが搭乗する、試作４号機が出撃し、フローターズと交戦。
　数多くの敵を撃滅するが、突如現れた謎の人型フローターズの攻撃により、機体は大破。
　結果、浸食率の低いジュピターが発進し、既に姿を消した人型フローターズ以外の
　小惑星級フローターズなどの敵を殲滅させて、この【ＥＦ事件】は一件落着した。 　コメット試作４号機は、搭乗者と共に既に宇宙を漂流しており、回収する事もままならず、
　コメット量産化計画はままならずに、試作型３機を残して開発は頓挫した。

・ただし、コメットの性能自体は決して悪い物ではない為、試作機は軍で使用されている。
　（三銃士とも呼ばれるエースパイロットが搭乗しているが、詳細は不明）
　内蔵武器で両足ふくらはぎ部分に装着されている４基の「ジェムライト・ガン」は、
　駆動範囲が広く、汎用性と威力の高い武装であり、手持ち武器として引き抜く事で、
　溶解力の高いビーム剣である「ジェムライト・ブレード」としての使用も可能。
　また、変形時に機首となる「ジェムライト・バスターカノン」は高出力の光学兵器であり、
　かすっただけでアンドロイドを溶解させ、数機のイオをまとめて撃破出来る威力を有する。
　膝アーマーにはＡＩによる自立式の遠隔斬撃兵装である「スピン＝ストライカー」を
　内蔵しており、これはアーレント結晶で出来たスピン部分が回転する事で、
　粒子加速器として周囲に質量を持った結晶光を精製し、突撃して敵を切り裂く兵器である。
　ジェネレーターやプロペラントタンクなども内蔵しているため、長時間の自立行動も可能。

・試作４号機に関しては、それらしき機体をブレイカーが使っていると言う噂が
　アリュクトス社に入って来ていたが、企業がブレイカーに対して介入する事は出来ない。
　もし、それが試作４号機であるならば「この機会によろしくお願いしたい」とは開発者の、
　「イオとの性能の差を見せ付けるために有意義に使用して欲しい」とは、社長の弁である。

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ジュアス

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・パワードスーツ ジュアス（小型高性能タイプ）
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　型式番号：ＥＪＡ−ＴｙｐｅＳ１３７
　基本全長：２３４０mm
　基本重量：１９２０kg
　走行速度：１００km/h
　飛行速度：２２０km/h（ブースター装着時）
　基本出力：３万馬力（装着者による）
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・木星人能力強化スーツ（JUpiterian Ability Strengthen Suit）。
　エウロパ国において、Ｂ．Ａ．時代から何代にも渡って開発されて来た強化服。
　ＡＵＧに比べて、戦闘用アンドロイドの製造技術を持たず、
　強力な外敵からの侵攻に弱いと言う、エウロパ国の弱点を補う為に開発された。
　あくまで人体に密着させて装着するタイプのパワードスーツであり、小型だが、
　エウロパの有する優れた科学技術によって、宇宙戦闘も可能な高性能を獲得している。
　内蔵武器は両肩の「バルカン・ランチャー」のみだが、
　多種多様な携行武器を有しており、パイロットの要望に応えられる優れた汎用性を誇る。

・カスタマイズも容易であり、実に最初期型が開発されてから１００年間の間に、
　数え切れない程のバリエーションや、性能向上タイプが開発されている。
　ウィジェとは違い、装着者の身体能力を機械的に増幅させるだけのスーツである為、
　使いこなすには装着者がその身を鍛える事が必要不可欠ではあるが、
　装着者の技量がそのまま反映されるが故に、強力な者が着れば一騎当千にすらなる。
　ただし、密着型スーツという点は弱点でもあり、相手の攻撃がほぼ必殺である他に、
　身長が１６０ｃｍ〜１９０ｃｍの者にしか装着出来ないと言う制限も有している。
　（それ以外の身長の持ち主でも装着できる、カスタムタイプも存在する）
・ウィジェが登場した現在においては、兵器としての旧式化が著しいが、
　それでも、個体数が少ない「ジュピター」「コメット」や、
　鹵獲が容易な「イオ」に比べると安定性能が高い為、軍の主力として存在している。
　また、最新型である本機の性能は、ＡＵＧのＡ級アンドロイドを凌駕し、Ｓ級に匹敵する。
　搭乗者とカスタム次第では、ＳＳ級とも互角に戦闘する事が可能。
　（Ａ級：上級の地上・空間戦闘用ドロイド。Ｓ級：超高性能ドロイドや強力なブレイカー）
　　ＳＳ級：ブレイカーチーム「宝石箱」クラスの経験を積んだ機械種たち）

・なお、密着型の「小型高性能タイプ」の他に、大型化して装甲密度を向上させた「中型」、
　Ｂ級ウィジェとも呼ばれる、５ｍクラスの大型兵器である「戦術型」も存在する。

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ウィジェ・ストーン
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・大量生産型Ｂ級ＷＧ ウィジェ・ストーン（戦術型ジュアス）
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　型式番号：ＥＪＡ−ＴｙｐｅＷＧ０７（最新型）
　基本全長：５１９７mm
　基本重量：８５４０kg（装備により加算）
　走行速度：１２０km/h
　最高速度：２５０km/h（追加ブースターを使用時）
　飛行速度：２５０km/h（普段は飛行不可能だが、ユニットにより可能）
　搭乗人数：１人
　駆動時間：約５０分
　エンジン：エウロパ製・ガンダルヴァーＧＸＢ
　基本出力：８万馬力
　基本装備：エウロパ製・右腕レールガン
　　　　　　　エウロパ製・左腕マシンカノン
　換装装備：エウロパ製・バスター・クロー
　　　　　　　エウロパ製・マルチプルランチャー
　　　　　　　エウロパ製・ガトリングガン
　　　　　　　エウロパ製・アームカノン
　　　　　　　エウロパ製・アーレントバスターカノン
　　　　　　　etc...
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・上記の性能は「カスタムされていない最新型」の物であり、
　後述する【トライアイズ】が使用する、カスタムジュアスなどのスペックはまた別である。

・エウロパ国において、１００年ほど前から製造が開始された大型ジュアスの最新型。
　ＡＵＧの「戦者」などを持たないエウロパにおける「戦闘車両」的な兵器である。
　基本的には２足歩行・内蔵ブースターによって自走するが、
　バックパックにフライト・ユニットを装着する事で、飛行戦闘や、
　スラスター・ユニットを装着する事で、空間戦闘も可能な汎用型兵器である。
　バックパックには３つのハードポイントがあり、大型の専用武装の装着も可能。
　両腕にはガンユニットを装備しているが、これらは換装する事が可能であり、
　武装・装備関連に置いては、相当高い自由度を有している。
　後年に「ウィジェ」が登場するまでは、エウロパにおける最大性能の兵器であった。

・ウィジェの登場後は、完全な旧式兵器として、倉庫送りにされるかと思われていたが、
　製造コストが「イオ」の１０分の１で済むという利点があった為に、
　最低ランクを意味するＢ級ウィジェと言う、不名誉かつ新たなカテゴリーと、
　最新型の機体に「ウィジェ・ストーン」の名前が与えられた上で、兵器として存続した。
　企業に生産ラインを置かずに、エウロパ国の工業施設に置いて生産されており、
　性能が低い為に、一定数を製造した後は、多数の生産は見送られているが、
　現状、エウロパの中にも最低６００機、
　太陽系の中には、２０００機以上が存在している。

・ウィジェよりもジュアスに愛着があると言う兵士やブレイカーも多く、
　本機は「ストーン」ではなく「戦術型ジュアス」として、幅広い場所で使用されている。
　何と言っても、使用するに当たってコストが安い点は、軍にも個人にも強みである。

・現在、軍内部で使用されている機種の大半はカスタマイズされており、
　アーレント結晶内蔵装甲を使用し、光学兵器を使用可能にしている機種も存在する。

・また、エウロパには【トライアイズ】と呼ばれるエース・ジュアス部隊が存在。
　高速機動・飛行近接戦闘を得意とするリーダーの【ブラック・レパード】、
　アーレント結晶を使用した重装甲で防御の要となる【グリーン・エレファント】、
　機動力・運動性・偵察ビットによる補助に特化した【パープル・ディーア】（中型）は、
　結束する事で、既に１０数機もの「ファラク（ブレイカー用イオ）」を撃破している。

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ファラク

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・ブレイカー使用型イオ・通称「ファラク」
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・Fantasma ALa Curar（西語で、亡霊の治りし翼）。
　ブレイカー統括側では、エウロパの機体との差別化として、
　自分たちが使用するイオに、便宜的に「ファラク」の名前を与えている。
　（ただし「ウィジェ」の名前を用いるブレイカーたちも少なからずいる）

・製造されたイオの中の一部機体は裏ルートを通じて、ギルドにも提供されている。
　（軍事機密でもあるジュピターの入手は、ギルドの権力でも容易ではない）
　これらは、通常の兵器では太刀打ち出来ない様な、大型のフローターズなどが
　出現した際にのみ、適合者となったブレイカーに貸し出す形で使用している。
　貸し出し料金は無料であり、イオを買う資金がないチームにとってありがたい話でもある。
　武器選択処置は、主に搭乗するブレイカーに合わせて行われる。

・一度使用されたファラクのデータは、基本的にギルドにおいて初期化されるが、
　適合者のいるチームが購入する事も（非常に高価だが）可能であり、
　自分が搭乗したファラクにニックネームを付けて、カスタム化するブレイカーも多い。

・イオを鹵獲して自分の機体として使用しているブレイカーも数多く、
　ブレイカーの中にも「ウィジェ・チーム」と呼ばれる組織が存在する程である。
　ただし、当然ながらＥＥからの評価はガタ落ちし、関係を断絶され敵視される事も多い。

・「ジュピターの鹵獲を夢見るブレイカーも数多い様だ。
　鹵獲したとしても、ジュピターは最初に搭乗したパイロットの認識がなければ動かない為、
　ジュピターの鹵獲などは不可能だとしても、全く無意味な行為であるとだけ追記しておく。
　興味本位であれども、くれぐれもジュピターには近付かない様に。
　あれは怪物…そう。「オーバー・パワー」を有した、この時代にそぐわないモノである。」
　〜○○○○（解読不能）〜
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