■データ:《金薔薇》概要


※随時追記・改訂の可能性有※


■基本情報(公表情報)
 チーム名:《金薔薇》
 アルファベット表記:Gault Rosen
 創立日:A.A.0082年4月1日
 住所:太陽系火木間小惑星群D軌道M3型第77小惑星『ケートス・ナノ』
 代表:《ヴァリアブル・ロウズ》
 代表者ランク:B
 主体業務:総合

■《金薔薇》概要
 火木間小惑星群の中に本拠地を置く、ブレイカー達のチーム。
 どんな種類の任務もこなせる、チームとしてはやや珍しい色を有する。
 ある種の隙間産業でもあるが、こうした任務を得手としないブレイカーも少なくなく、
 駆け込み寺的な利用をする層も若干存在するようだ。
 尚、本拠地以外にもいくつかの拠点を持ち、中継施設や避難所としての利用が想定されている。

 AUG・EE両勢力に対しては、
 自己の主義に反しない程度かつバランスよく仕事を請け負うスタンス。
 また、全体への悪影響が考えられる依頼、具体的にはフローターズの討伐や、
 両勢力を狙った無差別テロ行為の阻止・防止、少数の穏健派の護衛等も好み、
 そうした依頼はどの勢力が発祥であっても概ね引き受ける。

 ミッション依頼はそれが明確であるもの、急を要するもの等を除き、
 依頼者の目的など、依頼するに至った背景を問う事が多い。
 この際言葉を濁したり、極端に利己的であったりすると受諾を渋ったり、断ったりする。
 また、偽りの意思を伝えた場合は、その偽りの意のままに任務を遂行するため、
 後々依頼者にとって厄介な影響が出たりする事もある様子。
 勿論、ロザリンド本人もそこは狙ってやっているのだが。

 そういった扱い辛さもあるものの、任務自体の成功率は大手と比べても遜色なく、
 その名も徐々に有名になりつつある様子。

 ブレイカーへの伝手も増えてきつつあり、規模の大きなもの、
 複数の職域に跨るような縦断的性質を持つものなどを他チーム等と協働でこなす事もある。

 チームエンブレムは黒地に黄色のスマイリーフェイスの横顔と、
 その右下に黄金色の薔薇があしらわれている。


■小惑星『ケートス・ナノ』について
 外観はやや平べったい楕円形で、所々尖った石をそのまま巨大なサイズにした様な形状。
 見ようによってはケートスの名が示す通り、クジラのように見えなくもない。
 ナノの名はクジラ座に比して、という意味でつけられた模様。
 最も短い所の直径はおよそ15kmほどで、主成分は金属。

《金薔薇》の本拠点はこれの一部に張り付くような形で一連の施設群が形成されている。


■《金薔薇》本拠点の施設等について:T−地上
 地上部分には各種物資貯蔵施設や通信用アンテナ、各種観測用レーダー、
 迎撃用の中・大型火器、発電用のソーラーパネル、ドーム型農園、
 滑走路と汎用射出口、露天鉱床及び通称『氷の塔』が存在する。

1、各種物資貯蔵施設
 加工済みの食料品や生活物資の他、作業用メカの部品や各種装備品と消耗品、
 燃料等の中で重要性が低めのもの、または危険性が高めのものが貯蔵されている。
 燃料系貯蔵施設についてはその性質上、堅牢な造りになっている。

2、通信用アンテナ
 宙航船や他の小惑星、地球木星等とも連絡が可能であるアンテナ。
 3基がばらばらに存在し、月ごとに順番で使用しているが、
 これは整備等の都合を考慮した、と言うよりは、
 1基が破損・故障しても問題ないように、と言うフェイルセーフ的な意図が強い。

3、各種観測用レーダー
 宙航船は特に敵対勢力の場合、常に電波等を発信しているとは限らず、
 また、稀有な事ではあるが、他の小惑星との衝突も有り得る住環境であるため、
 それらに対応できるように設計された総合観測レーダー。惑星内各所に設置。
 後述の迎撃用火器との連携も考慮されている。

4、迎撃用火器
 中・大型の据え付け型対艦射撃用火器。主にフローターズを含む外敵との交戦で使用する。
 惑星内の各所に設置。レーダーとの連携で半自動化も可能。
 但し半自動化の権限を有するのは遥のみであり、ロザリンドは持っていない。
 これはロザリンド自身が遥の気質を鑑み、その様に意図したものである。

5、ソーラーパネル
 発電用。拠点建造物のかなりの割合を占める。
 塵を払い落す機構と、防衛用装甲を装備しており、
 ある程度なら交戦に巻き込まれても問題ない造り。
 過去からある程度の数はあったが、金薔薇の本拠地となった際に増備された。

6、ドーム型農園
 拠点内での通称は『菜園』。4基存在する。
 有害な電磁線をカットする、透明なガラス状の天井と照明装置を有する。
 その下は、若々しい緑色の絨毯が広がっている。
 この地下にも菜園があり、そちらはどちらかというと工場のような内装となっている。

7、滑走路と汎用射出口
 宇宙船離着陸用。サイズ別に複数が並んで存在する。
 射出口はいわゆる「宇宙船の出入り口」で、此方も複数併用する事により、
 大小様々な船に対応している。射出口への直接離着陸も船側が対応していれば可能。
 格納庫にあたる部分はこの地下にある。

8、露天鉱床
 その名の通り。すり鉢状の地形と据え付け型採掘器が目を引く。
 ワイヤーを上手く使い、熟練の操縦者のように扱う作業用メカの姿が見られる。
 生身の人間がそのまま立ち入れる場所ではないので、基本的にメカの姿しかない。

9、『氷の塔』
 ドーム型農園のうちの1基近傍にある、巨大な氷の塊。
 これはロザリンドの両親が在命の頃、太陽系外縁から持ち込んだもの。
 農業用水と生活水はこれを融解、浄化したものを利用している。


■《金薔薇》本拠点の施設等について:U−地下
 地下部分は地上部分に比して重要な施設が割り当てられている事が多い。
 また、住空間は基本的に地下にしか存在しない。

1、格納庫とドック
 その性質上、1箇所で地下施設の大半を使用している。
 《金薔薇》自体は小型快速の艦を中心に所有しており、
 任務の性格に応じて使い分けている様子。
 また、他チームの艦の収容スペースや、修理も行えるドックを有している。

2、連絡通路
 各地上施設へはそれぞれ通路が設けられており、
 各ポイントにアクセスできるようになっている。
 但し、居住区からはどの施設に向かう場合も必ず後述のブレイカー居住区及び、
 第一指令室の真横を通る必要がある。

3、居住区
 職員が居住するエリア。

 ・3−1、N居住区(一般従業者居住区)
  基本的に戦う能力を持たない従業者用。
  安全性に配慮し、居住区の最奥に設けられている。

 ・3−2、第二指令室(緊急用)
  N居住区至近。襲撃時など、拠点防衛が主となる作戦は此方を使う。
  性質上、モニターの数が第一指令室より多い。
  いくつかの隠し通路(脱出通路)が設けられており、後述のシェルターの他、
  各ポイントに避難可能。

 ・3−2、緊急用シェルター
  居住区の更に地下に設けられている緊急用シェルター。
  大戦艦の艦砲射撃や小隕石の直撃にも耐え得る重装甲と、対アーレント塗装が施されており、
  内部は食料品や飲料水などの生活物資及び少量の弾薬が貯蔵されている他、
  通信設備、蒸留設備、汚物処理設備、空調・気圧維持装置等が、
  他のスペースとは独立したシステムになっている。
  その形状と耐久性、用途から、《金薔薇》内部では『箱舟』と言う愛称が付されている。

 ・3−3、B居住区(ブレイカー用居住区)
  ロザリンドや遥を始めとした、戦闘員用。
  居住区の手前側に設けられている。来客用の個室もこのエリアにある。

 ・3−4、食堂ホール・調理室
  N居住区とB居住区の丁度中央にある。
  衛星放送モニターやプロジェクターを備えた食堂ホール。
  従業員は合計で20数名ほどの《金薔薇》だが、その規模に比して大きく設計されている。
  最近、ロザリンドの趣味でティーサーバとグランドピアノが設置された。
  調理室には『菜園』との直通輸送用エレベーターがある。

 ・3−5、娯楽室
  食堂ホールよりは小ぶりなモニターや動画再生装置、情報検索兼遊戯用端末、
  現在では珍しくなった卓球台や、紙媒体の書籍などがおかれている。

4、製造区
 小惑星の採掘・農業で得られた収穫物を加工する区画。
 殆どは小型の作業メカが従事。

 ・4−1、精錬所
  露天鉱床で採掘されたものを精製する場所。
  性質上熱を発生させる区画で、ここの余熱を用い、
  居住区を中心としたエリアに暖気を提供している。

 ・4−2、食品加工所
  菜園での収穫物の大半はここに収められ、加工が行われる。

 ・4−3、水資源集積所
  『氷の塔』及び、使用済みの生活用水等を浄化する場所。
  製造区の地下深くに存在する。

 ・4−4、工作室
  人間が扱える程度のサイズの機械類や兵器等を主に作る場所。
  遥の他、技術者が籠って作業している事もある。

 ・4−5、集中操作室
  各施設の生産・機器動作状況などの他、居住区を含めた拠点全体の異常検知、
  作業用メカたちの状況も映像及び文字で確認できる他、
  また、作業用メカの『寝床』となる充電用区画と、
  『頭脳』となるメインコンピュータ(集中操作端末)もある。
  CM-003・オブシディアンも『オフの時』はここに居る事が多い。

 ・4−6、予備発電施設及び蓄電施設
  普段は動作していない。
  ソーラーパネルからの給電が途絶えた際に動作する、
  固形/液体燃料型発電設備及び蓄電設備を備える。

 ・4−7、スクラップ施設
  いわゆるゴミ捨て場。自動分別システム付。
  多くは再利用される。

5、業務区
 依頼請負等に伴う内勤諸業務全般の行う区画。

 ・5−1、第一指令室(通常用)
  艦や個人との通信も可能な通信設備の他、
  各種モニタリング用機器等、指揮に必要な物が揃う部屋。
  平時はロザリンドが、ミッション時等は遥及び補佐官が詰めている事が多い。
  緊急時は閉鎖される。

 ・5−2、事務室
  事務処理全般を行う場所。
  遥は何かを工作する時以外はだいたい此処。
  他数名の事務専門員と雑用の作業用メカ数体が居る。

 ・5−3、作戦室
  モニターとプロジェクター、テーブルを備えた作戦室。
  規模としてはそれほど大きくはなく、
  大規模依頼や全体会議等は食堂ホールで行われる事が多い。
  此方は小規模な依頼の打ち合わせの他、会議等に使われる。

 ・5−4、応接室・ラウンジ
  格納庫直近。来客用の応接室と、通路に開けて作られているラウンジ。
  偶にコーヒーや茶の入ったトレーを運ぶ作業用メカの姿を見る事ができる。

6、兵器庫
 格納庫の真下に作られている。
 外部への持ち出しを意図された火器・武器類と弾薬等が存在する。
 艦と合わせてメンテナンス・保管の専門従業員有。
 他、拠点内各所にこの部門管轄の支倉庫があり、そちらはより小型の火器がある。

 これら集積された地下施設群の他、小惑星内には小規模な空室なども設けられ、
 基本は倉庫として利用されているか、閉鎖されている。
 非常時の利用も想定されているが、今の所大きな問題はない。


■《金薔薇》拠点従業員について
 広義の意味では全員がブレイカーだが、
 戦闘能力を持たない、または持っていても高くない一般従業員もそれなりに居り、
 《金薔薇》内では狭義の方の意味で「ブレイカー」という名称を使用している。
 また、市販の作業用メカに独自の改造を加え、従業者として使用している。

・主要メンバー一覧
 ロザリンド・ケラーマン(スタイル:メディック/PC)
  「次の手はこれじゃな。チェックメイト、と」
  :地球中欧地区出身。《金薔薇》リーダー。ヒューマン。14歳、女性。
  :詳しくはPC一覧を参照。

 星宮・遥(スタイル:ハッカー/PC)
 「常に裏をかくのは、策とは言わないんだよ」
  :地球極東地区出身。フォーリナー。小分類名ライカンスロープ。14歳、雌。
  :詳しくはPC一覧を参照。

 CM-003・オブシディアン(スタイル:アサシン/PC)
 「遥様、匡史様。お茶が入りましたよ。休憩なさってはいかがですか」
  :地球中亜地区製。球形アンドレイター。自我覚醒から1年、女性性格。
  :詳しくはPC一覧を参照。

 鵠泉・望(スタイル:ガーディアン/PC予定)
 「んー……やはりこの兵装は難しいでござるな」
  :地球極東地区出身。ヒューマンの運び屋兼ディフェンダー。17歳、女性。
  :戦闘以外はのんびりした猫科動物のような性格。隙を作る戦術に定評。

 アレイ・サガルマタ(スタイル:ガンナー/PC)
  :出自不明。ヒューマンのスナイパー。26歳、男性。
  :詳しくはPC一覧を参照。

 赤井澤・匡史(一般)
 「遥嬢ちゃん、言われた通りに作っといたぞ」
  :地球極東地区出身。ヒューマンのメカニック。54歳、男性。
  :本質は冷静だがやや豪放。職人気質も備える。手先が器用。

 フェルナンド・ベゴーニャ(一般)
 「HAHA! 僕に任せておいてくれよ。丸一日あれば仕上げてみせるさ」
  :地球中米地区出身。ジェネティックのメカニック。29歳、男性。
  :軽い陽気な性格だが、責任感は強い。眠気にも強く、突貫作業はお手の物。

 プリヘーリヤ・ヴェールシーニン(一般)
 「御嬢様、菜園エリアBの週間供給量が同時期比較で少々低下しているようです」
  :地球北亜地区出身。ヒューマンの経理担当。25歳、女性。
  :《金薔薇》の財務管理者。元々ケラーマン家の使用人だった。ちょう真面目。

 ロクサーヌ・ドゥラクロワ(一般)
 「つまんない事言ってないで、さっさとあたしの料理でも食って元気だしな!」
  :地球西欧地区出身。ニュー・エイジのチーム付料理人。40歳、女性。
  :プリヘーリヤと同じく元々は使用人。豪放で明るい性格、おかん。料理は美味い。

 作業用メカ(製品形式名:AGWI-07/アグウィ・セブン)
 「……!(作業用メカは爪を持ち上げ、盛んに何かを訴えている)」
  :地球中亜地区製。形式名のAGWIは『装甲汎用作業装置』と言った意味。
  :《金薔薇》拠点で供用されている型は同形式の七代目にあたるものを改造したもの。
  :その作業内容と形状から『サテライト(衛星)』の愛称も拠点内では使われている様子。